column

「selamat tahun baru!(明けましておめでとう!)」(2004/01/18:yoko)


女の子が "selamat tahun baru!" とご挨拶しております。
もうすでにご存知の方も多いのではないでしょうか、また、なんとなく察しもつきますよね。そうです、これはインドネシア語で「明けましておめでとう!」なのです。

いろんな宗教の方がいるインドネシアでも、元日は祝日となっていて、「明けましておめでとう」という挨拶はあります。しかし、盛り上がるのは、やはり大晦日の夜の方です。
大晦日が近づくと、小さな雑貨屋さんや、屋台というか自転車で物を売り歩くオジサンたちが、紙でできたラッパを売るようになります。なんのためかといいますと大晦日の晩に吹くためです。コドモだけでなく、オトナたちも喜んで「ピーピープープー」やり始めます。

少し話しがそれますが、インドネシアのオジサンたちは、概して、とても無邪気です。
以前、ロビナという北部の町に行った時ですが、「社員旅行かな?」と思われる いい年のオジサンたちが、ホテルのプールで、「夏休みのこども」のように、「誰が長くもぐっていられるか?」とか「誰がむこうまで一番早く泳げるか?」とか、かなり楽しそうに遊んでました。日本のオジサンたちのように、「ビール飲んでお昼ね〜」ということはしないんですね、、、。で、話は、わたしの体験した大晦日の話に戻りますが、、、

その時期のバリ島は、世界中からのバカンス客はもちろんのこと、ジャワ島など他の島からやってるローカルの観光客でいっぱいです。一週間くらい前から、ジャカルタナンバーの車が増え始め、クタなどの観光スポットはもちろん、デンパサール(一応、市街地?)まで普段では考えられない渋滞がおこるようになります。
クタ周辺のホテルやロスメン(安い宿)の稼働率はかなりのものではないでしょうか?また、ローカルのお客さんたちは、一部屋に、わたしたちでは考えられないような人数で宿泊していたりもします。(バリでは、たいてい、ひとりいくらではなく、一部屋いくらのため)

ですから、クタ周辺の人口はかなり増加していると思われます。この頃、タクシーに乗ると、運転手さんに、「お姉さんはジャカルタから?スラバヤから?」と、何度か尋ねられました。ローカルの観光客が大勢やってきているので、わたしも中華系インドネシア人に見えたのでしょう、、、。そんな時は真面目に答えてもおもしろくないので、「いえ、シンガポールからです。」とか、「いえ、バリに住んでいますが、日本人とのハーフなんです。」とか答えて、運転手さんの反応を見て、楽しんでました。

さて、大晦日の夜ともなると、そんな人たちがどっと町に繰り出します。だからレギャン通りはもちろん、海岸沿いの通りは車でいっぱい!、歩道もピーピープープーとラッパを吹きながら、だらだらと歩く人でいっぱい!クタのあたりのロスメンには、ヨーロッパやオーストラリアからの若者たちも沢山泊まっているので、ワルテル(電話屋さん、、、ロスメンの部屋には電話はないので)は、お家やトモダチに電話したい彼らでいっぱい!とにかく、人、人、人でいっぱいなんです。

とにかく、なんとなくみんな外に出てきて、年越しのなんだかワクワクする気分を盛り上げている、、、と表現しておきましょうか、、、かくいうわたしも、じっとしていられなくて、なんとなくクタのあたりをジャランジャラン(インドネシア語で「お散歩」という意味)していた1人ですが、、、しかし、この時期、インドネシアは雨季なのです。
だらだらと道を歩いている時にドカーンと雨に降られる、、、ということはあります。昼間なら、雲が見えるので「もうすぐドカーンと降られそうだ」とか遠くの雨雲を見て予想ができるのですが、夜はまったく雲が見えません。少しくらいの雨はみんな平気ですが、雨がひどくなると、やはり雨宿りしようと、軒先きに集まります。が、軒下の人口密度はかななりのものです、、、なのに、まだそこでラッパを吹く人あり、、、しだいにわたしはイライラしてきて「これって楽しいの?」と自問自答してました、、、。

さて、こんなクタの大晦日を地元(バリの)の人たちはどう思っているのでしょうね〜?「車が増えてるのはもちろんだけど、よそから来てる人は道を知らないから(やたらと一方通行が多い!)そのせいで渋滞になるから困る!仕事場から普段は30分で帰って来れるのに、2時間かかった(ちょっとおおげさ)」とか「ローカルは一部屋に10人(これもおおげさ)も泊まって、水をやたら使ったり、電気やファンをつけっぱなしにしたり、床にゴミをちらかすから、空室があっても部屋をかさない!」なんて言ってる人もいましたけど、やっぱり稼ぎ時なんじゃないでしょうか、、、?ここでちょっと稼いでおいて、約三ヶ月後にやってくるバリヒンドゥーでのお正月(ニュピ)で使おう!とは、考えないのでしょうかね、、、?まあ、これはクタの辺りで観光業にたずさわる人に限ったことですが、、、。

わたしが体験したこのバリでの年越しは、もう5年も前のことです。
あれから、テロやsarsやいろいろあって、バリ島を訪れる海外からの観光客は以前ほど多くないのかもしれません。ですが、ローカルのお客さんは年々増えているそうなので、紙ラッパと交通渋滞は健在のはず、、、。よかったらぜひ一度体験しに行ってみてくださいね〜。